ほのかの収録日記13(2017年8月9日)〜体感することのない時代

今日のゲストは、フォルテピアノ奏者の小倉貴久子さんと、浅草オペラ研究家の小針侑起さん

小倉さんの収録では、初めてピアノが誕生した当初の音色を再現したものを聴くことができた

私も音楽の勉強を始めてから知ったことなのだけれど、楽器は時代が進む毎に進化していっている。ピアノもその一つで、音の出し方や音色、鍵盤の数までもが変化していって、今のピアノの姿がある

小倉さんは、「作曲家達が残した楽譜は、当時のピアノと向き合った上で書かれたもので、今の楽器でそのまま演奏しても、それは違うものになってしまう」と仰っていた

あぁ、本当にその通りだ
どうして今まで疑問に感じなかったのだろう

ピアノを弾いている方はもちろん、楽器を弾く方にはぜひ、この放送を聞いてもらいたい

お話している間に何度も、小倉さんは物事をプラスに見ることがお上手なのだな、と感じた例えば、ご自身があまり詳しくない部分についてのお仕事が来たときも、「勉強して知ることができるチャンスだ」と思うらしい

とっても素敵な考え方だなぁ〜





小針さんは笑顔がとても素敵で、落ち着きのある方だった

私達が今生活している時代や環境からは考えられないようなお話をいくつも聞くことができて、なんだかタイムスリップをした気分になる収録だった

浅草オペラ。実はこの収録で初めて知った存在で、だけど気持ちが引き込まれてしまった。俳優さん達のプライドであったり、置かれた環境であったり、なんだか…胸が掴まれてしまった

その時代の出来事が巡り巡って今の時代に繋がっているのだと思うと、なんだか不思議な感じがする私達はその時代を生きてきたわけではないし、恐らく一生体感することもできないけれど、私達のルーツはそこに確かにあって、だからこそ惹かれていくのかもしれない




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